愛車を買取り査定してもらうにあたって、実際に店頭の査定士の方に査定してもらい ⇒ 買取価格が提示されるまでの流れについて。
査定士の方が車検証のコピーや採点票、そしてペンライトなどを片手に、エンジンルームやら室内やら、、、 時にはクルマの下側までのぞき込み、クルマの隅々まで色々とチェックしながら採点する工程です。 時にはヒアリング等も(お客様にお伺い)。
ちなみにこの時、クルマのチェックや採点する方式は会社毎で大きく異なり、業界標準とは言われつつもー 現場実務ではそれほど普及していない ”加減点法” を採る買取り屋さんや(新車ディーラー系に多いかな?もちろん大手買取り店などでも)、その加減点法を完全オリジナル化した変形採点型(大手買取り店などに見られます)、総合的に見ておおまかな採点しかしない簡略型(5段階の総合評価程度など。一部の買取り専門店とか中古車販売店系でも多く見られます)、そもそも採点ではなく、現状を勘定化しての現金主義的な評価を行う買取り屋さんまで(ボディの凹み修理に○円掛かるから、基準相場から○円差し引いておこう みたいな。これも中古車販売店系ではけっこうみられる手法)、、、 けっこう数挙げれば把握し切れないほどの自由度? はあるとお考え下さい。
これまでの採点結果から、さらに当該車両の相場基準(査定基準価格、基本価格とも)を基に それを最終的に評価額へ結びつける工程です。
ちなみにこの工程におきましても、やはり会社毎で大きく異なり、、、 ”赤本” と呼ばれる相場表(相場基準)と採点票をすり合わせたり(新車ディーラー系に多いかな。もちろん大手買取り店でもチラホラと)、オークション相場と呼ばれるものを相場基準としたり(これは中古車販売店系に多いでしょう)、完全独自ノウハウから出されるデータベースをもとにしたりとかー こちらも数挙げればキリがないほどだと思われて下さい。
(※ という事は!? また採点方法とこれら相場基準の組み合わせまでを考えれば、そのレパートリーの数はけっこうな幅とも言えるでしょう)
そして出た結果が査定価格です。 但し、、、
ここからはお店の気分や感覚、その他交渉次第でも味付けされる事もあるでしょう。
例えば、自社ユーザーにその買取り車ピッタリのクルマを欲しがっているユーザーがいるとか、ちょうど在庫として欲しかったクルマだったからとか、その他他社競合等の末 上層部から特別決済が降りたとかで より高値に味付け(いわゆる色付け)される場合もあれば、逆に うちではあまり欲しくない気が乗らないとか、商談の都合上先ずは基準を下げておいてとか(足元を見ていきなり本音は出さない営業マンの個人的作戦)、何かしらの ”個人的な読み” をあえて加算させてみるとかで やや基準を下げた値に味付けされる事もあるでしょう。
そして今度こそ、これらを経て出た結果が最終的な査定価格です。
以上、参考などまでに。
業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み編集しております。