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クルマの売却査定。ところで査定士とは?

 査定士、、、
まず簡単に言えば、車両の状態を的確にチェックし、さらにお客様などから情報を聞き出すなどして それを採点する ”係り” とお考え下さい。 ちなみに採点が完了した以後の、相場基準から実際の買取り価格提示や価格交渉における決定権はその査定士にはなく、それは基本的に、そこからはそのお店の上層部(幹部とか)のお仕事だとお考え下さい(但し、価格提示を伝えたり、交渉の窓口となるのは査定士の管轄です)。

 まあクルマ屋さんで言うところの営業マンみたいな感じかな。。。
(※ まあクルマ屋さんでは、実際 営業マンが査定士を兼ねている場合が多いですし)

 但し、やはり ”士” と付くからには資格の保有者であり(免許ではありません)、基本一般的には 一般財団法人・日本自動車査定協会(通称JAAI。以下JAAI)の研修課程を経てさらに試験に合格した人を ”査定士” 正確には ”中古自動車査定士” と呼びます(もちろん検定を受ける資格基準もあります。ちなみに合格者はJAAIに登録もされます)。

ページINDEX
  1. 査定士の基本姿勢。
  2. しかし査定士とは言え所詮雇われの身。現場での査定は会社の方針が優先される。
  3. 査定士の資格をとる本音
  4. それと最後に、やはり査定士は建前。査定業務は査定士でなくとも問題なし。

査定士の基本姿勢

 事故歴などの有無はもちろんのこと、各装備の状態や経年、付属品による加減点など〜 中古車の状態を詳細、かつ的確に ”点数” に置き換え、同じ査定士を持つ同士での無誤差はもちろんのこと(誰が査定しても同じ結果が出るように)、業界と市場全体において 公平・中立かつ的確な車両評価(査定)を行うためのー それが査定士の基本姿勢です。 ちなみにその点数に置き換えるにあたって使われる技術が ”加減点法” と呼ばれるモノであって、これは査定士であれば誰もが右手左手のように使う事が出来、というか使えなければいけないと言えるモノとお考え下さい。

 つまりまとめると、車両状態を的確に判断でき、業界標準と言われるJAAIのルールに則った採点方法(加減点法)を駆使し、車両評価を公平な ”点数” で表せる技術者。 とでも言っておきましょうか。
※ 尚、ここで言う ”公平” には、ユーザーの資産価値を適正に、、、 という面のかたわら、クルマ屋さんにとっても価値のある適正性がある、、、 と、こういった双方におけるどちらの公平意も含みます

 学校でテストを受けたが、とあるA先生の採点は90点だったが、別のB先生は80点の採点だった。 これじゃあとても公平とは言えず、もちろん本人にとっても学校にとっても大問題ですよね。 なのでそんな採点技術をA先生でもB先生でも同じになるようにするー と、こういった感じに似ているかな。 査定士の有り方。

しかし現場では、、、

 と、ここまでは、加減点法などと同じく査定業界ってけっこう厳格に管理などされているんだ、、、 と、そう皆様思われるかもしれませんが、しかしやはり現実はー 現場(実店舗にての査定業務)にてこういった査定士技術をフルに発揮していることはけっこう稀なんです。 それは何故なのか。 まあ答えは簡単。 雇い主である会社の方針に従わなければいけないからです。 いくらJAAI認定の査定士で 加減点法にルールなどが有ると言っても、それらはあくまで ”形” でしかなく、もちろん査定士の必須義務でもありません。 なので会社が ”こうしろ” と言えば ”こう” しないといけない。。。 こちらの方がその査定士にとっての必須義務だからです (→ この辺りは加減点法編をご参照にしていただければ より分かりやすいかと思われます)。 まあ雇われの身ゆえの宿命とも言えるでしょう。

 つまり現場のほとんどでは、査定士はあくまで ”建前” であって、現実は会社の経営方針そのものが査定基準となっているワケ。 と。

 じゃあ一体何処でその技術が役に立っているの? そもそも査定士なんて必要性あるの? と、言われそうですが、、、 それは

査定士の資格をとる本音

 査定士の資格を持っていれば、事故歴・修復歴の有無をキッチリと判別する事ができ、つまり不慮の査定ミスによる会社の不利益事故を軽減できるから! が、最大にして最重要項目と言えるでしょう。 また査定士の資格証を持っていれば〜 それだけでなんだかお客様の手前 見た目もバッチリと決まりますし、お店に一人でも査定士が居れば ”査定業務実施店” なんて看板まで貰えるオマケも御座いますし(別途申請とかは必要ですが)、、、

 査定業務の中身はそっちのけでも 十分にお釣りが来るメリット盛りだくさん! ですからね〜 ^^

 まあ査定士がここまで持てはやされるワケです。
(※ ちなみに、資格試験に○万円〜 査定業務実施店登録で年○万円の賛助金〜 各種データブックの購読に年間○万円〜 ちょっとした書類発行や査定チェックシートの購入でもナンボやら〜 と、JAAIにとっても査定士様々が実態と言えますし、まあこれだけ ”様々” だと実質権力を握っているのはクルマ屋さん側とも言え、だから一定の査定ルールとかあっても それらがあまり権限を成していないとも言える一面も。 それと査定士資格を保有する大半の方は自主的・自費で取得したのでなく、会社の命と経費によって取らされに行っている、、、 という現実もこういった本音を物語っているとも(会社はやはり結局、根拠に利益性や生産性がないと動かないのが基本と言えますので))

 あ、本音言い過ぎかな。 リアル過ぎでスミマセン。
(※ 但し! そうと言っても 業界内には自主的に率先して、かつユーザー目線で資格をとりに行っている査定士の方も大勢いらっしゃいますので、全てが全てではなく、、、 その辺りまでは予めご混同・誤解などされませんように願います)

査定は、何も査定士でなくともOK

 あ、それと〜 稀に勘違いなさっている方も多いようですが、査定士は あくまでJAAI認定&登録の有資格者なだけであって、公的な資格、もちろん免許などでも御座いませんので、ましてや査定業務を行う上での資格などでもなく、、、 つまり査定業務は何も査定士でなくとも全然問題なく、もちろん何かしらの規制や法律などに引っ掛かるわけでも御座いませんので、もし店頭などにて査定士証を持たないスタッフが査定をなさっていても全然気になさらないように(ちなみに、査定士資格を持つスタッフより より正確で経験に長けた査定をなさるスタッフも多いですし、そもそも店頭で査定を任されるという事は、それだけ現場で信頼されるに十分な腕と技量を持ち合わせているとも。また査定力に自信のないスタッフだと〜 そもそも査定ミス&ペナルティを恐れて、決して自ら手を出すこともないかと思われますし)。


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