フロントガラスの飛び石傷、それに係るヒビ、ドアガラスの傷、エッチングによる文字書き、DIYによるフィルム張りなど、、
こういったガラスの査定基準について。
フロントやフロントサイドへのフィルム張り、(車検に通らない違法箇所への貼り付け)
それからDIY作業によるものと見られる お世辞にもキレイとは言い難いフィルム張り、、
こういったモノは減点の可能性あり。
ちなみに中古車屋さん系の下取り査定なんかでは、フィルムは剥がせば取れることから減点の対象としない場合も多いが、(日本自動車査定協会基準はあくまでひとつの基準。お店によって採用する査定基準は異なります)
しかしカー用品店等で容易に手に入るフィルム等でのDIYだと剥がし作業がかなり大変なことから、(専門店のフィルムだと糊が残らないが、市販品は糊が残りやすく 剥がし作業が非常に大変)
こういった場合には大半が減額の対象とするでしょう。
飛び石の大半はフロントガラスと思われますが、こういったモノによる傷やひび割れに関しましては---
先ず飛び石による細かい傷。
これは査定するお店で随分と差が出てくることも。
日本自動車査定協会基準では一律20点(一台分)の減額となっているが、(5ナンバー小型クラスだと2万円相当(※)の減額。2017年基準) しかし中古車屋さん系の大半ではそれほど気にされない場合も多く、
つまり無減点として取り扱われる場合も。
それからひび割れ。(いわゆる傷の中心部から外周へ向け何かしらの亀裂が走っている状態)
これはおおよそが交換前提での評価とし、
いずれにしても大きな減点は免れないでしょう。
(※) ・・・ 別途車両年式によって上下します。
飛び石に起因しないひび割れやキズ、(ワイパー傷等も) 修理跡、それからエッチング加工による刻印文字など。
先ずひび割れはいずれの場合も交換前提での評価となるでしょう。(小さいものでリペア評価はフロントのみ)
キズに関しては、
薄いワイパー傷程度だと無減点、もしくは軽い価値減点程度でしょうが、
明らかないたずらキズ(文字書き等)、カードサイズ以上の大きさの傷だとほぼ交換前提での評価となってしまうでしょう。
それから修理跡。 いわゆるリペア跡ですが、、(主にフロント部位)
キレイに直ってなく、依然亀裂などが見られる場合には交換前提での査定。
キレイに直っていれば、、 中古車屋さん系ではあまり気にしないかな? しかし日本自動車査定協会基準では一律20点の減点対象となっており、(一台分)
まあお店によっての差は出てくるでしょう。
最後に刻印文字。
最近はほとんど見られなくなりましたが、盗難防止目的で、エッチング処理などでガラスの表面に車体番号などの文字を転写したもの。 これに関しましては、、
登録番号(ナンバーの番号)や名前、(イニシャル含む) またそれらに準ずるものが入っていれば即時交換評価となるでしょう。
とまあやや駆け足で解説してみましたが、
以上参考になる部分御座いましたら幸いです。。
なお文中に出てくる日本自動車査定協会(JAAI)基準は、特記ない限り2017年時点での表記となります。 また国産車一例を想定したものです。(輸入車だと色々と相違点があることも。また車格・区分によって異なる部分も多いです) 念のため補足としてまでに。
業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。