買取り屋さんブログ
車買取比較・中古車査定 相場研究所
TOP PAGE > ブログ&ニュース >

ガラスの傷やひび割れ、フィルム張り等の査定基準

 フロントガラスの飛び石傷、それに係るヒビ、ドアガラスの傷、エッチングによる文字書き、DIYによるフィルム張りなど、、

 こういったガラスの査定基準について。

ガラス

フィルム張り

 フロントやフロントサイドへのフィルム張り、(車検に通らない違法箇所への貼り付け)

 それからDIY作業によるものと見られる お世辞にもキレイとは言い難いフィルム張り、、

 こういったモノは減点の可能性あり。

 日本自動車査定協会基準では減点対象。 一律10点の減額査定。 (2017年基準)

 ※ 10点減点は具体的に何円の減額? ⇒ 査定協会基準による減点と 実際の減額の値(実際にいくら査定が下がるか) についてはこちらにて

 ちなみに中古車屋さん系の下取り査定なんかでは、フィルムは剥がせば取れることから減点の対象としない場合も多いが、(日本自動車査定協会基準はあくまでひとつの基準。お店によって採用する査定基準は異なります)

 しかしカー用品店等で容易に手に入るフィルム等でのDIYだと剥がし作業がかなり大変なことから、(専門店のフィルムだと糊が残らないが、市販品は糊が残りやすく 剥がし作業が非常に大変)

 こういった場合には大半が減額の対象とするでしょう。

 ※ 特にリアウインドウは要注意。 リアガラスには熱線と呼ばれるものが入っており、こういったモノだと糊の残るフィルムの除去作業はさらに難関になりますので、(下手すればガラスを一度取り外しての作業が必要な場合も) 日本自動車査定協会基準の数倍の減点・減額となる可能性も。。

飛び石による傷やひび割れ

 飛び石の大半はフロントガラスと思われますが、こういったモノによる傷やひび割れに関しましては---

 先ず飛び石による細かい傷。

 これは査定するお店で随分と差が出てくることも。

 日本自動車査定協会基準では一律20点(一台分)の減額となっているが、(5ナンバー小型クラスだと2万円相当()の減額。2017年基準) しかし中古車屋さん系の大半ではそれほど気にされない場合も多く、

 つまり無減点として取り扱われる場合も。

 なお同じ飛び石キズでも、円状に表面が欠けているものに関しましては、、 修理代実費での減額とする場合も。(リペア費用で、車種問わず一律2万円ほど)

 それからひび割れ。(いわゆる傷の中心部から外周へ向け何かしらの亀裂が走っている状態)

 これはおおよそが交換前提での評価とし、

 いずれにしても大きな減点は免れないでしょう。

 日本自動車査定協会基準だと75点の大減点。(ノンUVや無色透明ガラスは65点) 軽自動車でも5万円オーバー()の大幅減額を食らうでしょう。(2017年基準)
 ちなみに中古車屋さん系の下取りでは、小さくリペアで直りそうな範囲だと修理実費程度の減額とする場合もありますが、(5ミリ程度まで) それを超える場合だと交換実費(純正定価基準)となり、、 なお交換実費の場合には、一般的に日本自動車査定基準より割高となる傾向が御座いますので、一応念のため。。(軽自動車でも10万円減額くらいの見積りになるでしょう)

 () ・・・ 別途車両年式によって上下します。

その他キズなど

 飛び石に起因しないひび割れやキズ、(ワイパー傷等も) 修理跡、それからエッチング加工による刻印文字など。

 先ずひび割れはいずれの場合も交換前提での評価となるでしょう。(小さいものでリペア評価はフロントのみ)

 日本自動車査定協会基準では---
 熱線入りのカラー入りリアガラスで60点の減点。 サンルーフが55点、サイドのドアウインドウが20点、小さな三角状のもので10点の各減点評価。(2017年基準)

 ※ 中古車屋さん系の実費減額基準では、これら協会基準の2倍近くの減額になることも。(純正定価基準なので)

 キズに関しては、

 薄いワイパー傷程度だと無減点、もしくは軽い価値減点程度でしょうが、

 中古車屋さん系では先ず無減点。 日本自動車査定協会基準では一律20点の減点となっている様子。(一台分。2017年基準)

 明らかないたずらキズ(文字書き等)、カードサイズ以上の大きさの傷だとほぼ交換前提での評価となってしまうでしょう。

 サイドウインドウなどのカードサイズ未満の線傷は?
 日本自動車査定基準では、サイドウインドウ部分などでは一箇所あたり10点の減点が相場でしょう。(リア、サイド、三角、サンルーフ共通) 但しフロントは、大きさに関係なくツメに引っ掛かるほどの深さであれば即交換査定。

 それから修理跡。 いわゆるリペア跡ですが、、(主にフロント部位)

 キレイに直ってなく、依然亀裂などが見られる場合には交換前提での査定。

 キレイに直っていれば、、 中古車屋さん系ではあまり気にしないかな? しかし日本自動車査定協会基準では一律20点の減点対象となっており、(一台分)

 まあお店によっての差は出てくるでしょう。

 最後に刻印文字。

 最近はほとんど見られなくなりましたが、盗難防止目的で、エッチング処理などでガラスの表面に車体番号などの文字を転写したもの。 これに関しましては、、

 登録番号(ナンバーの番号)や名前、(イニシャル含む) またそれらに準ずるものが入っていれば即時交換評価となるでしょう。

 日本自動車査定協会基準では、車台番号程度ならば問題なしとされますが、、 しかしクルマ屋さんなどではこういった特殊な加工物を嫌う傾向もありますので、(ガラスに直接加工されているので意外と目立ちますから) お店によってはこれらも即時交換前提での評価となってしまう可能性も。。

 とまあやや駆け足で解説してみましたが、

 以上参考になる部分御座いましたら幸いです。。

ブログ

 なお文中に出てくる日本自動車査定協会(JAAI)基準は、特記ない限り2017年時点での表記となります。 また国産車一例を想定したものです。(輸入車だと色々と相違点があることも。また車格・区分によって異なる部分も多いです) 念のため補足としてまでに。

当ブログは私が執筆しております

業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。

査定業務実施店
注目ブログ記事
買取り屋さん検索

Copyright(c) 車買取比較・中古車査定 相場研究所 All Rights Reserved.