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警鐘!事故車の買取り査定に気を付けて!

 先ず事故車は事故車でも、、、 今回ネタの前提は ”修復歴のあるクルマ” 、及びそれらに前後する事故車類系という事ですので、一応はじめに予め(→ 壊れたまんまの事故車の買取りに関する情報、その他ノウハウや知識等につきましてはこちらにて)。

 と、仕切り直して、、、
皆さん、もしこれから売却されようとしているクルマが ”過去に大きな事故をしてしまい、板金塗装など修繕(修復)を行っているクルマ” とか、”購入時に、修復歴有(事故歴有。事故車)という説明を受け購入している” といったクルマである場合には、これからの売却査定において、かなり気を付けておいて頂きたいことが御座います。 それは---

ページINDEX (2014年12月最終更新)
  1. オーバーな査定(おおげさな査定)で半端ない超低額査定にご注意を!
  2. 事故車じゃないのに事故車で査定? 巧妙手口な ”してやったり査定” にもご注意を!
  3. 査定ミスから来る激安査定リスクも。
  4. じゃあこういった事故車などで、損をしないために出来る事は?

@ オーバー査定

 オーバー査定? なんですかそれ? と、そう思われるかもしれませんが、簡単に言えば ”大げさな査定” という意味で、基準値レベルだと思われる相場をはるかに超え、かなりマージンを取られた超低額査定と思われて下さい。 つまり ”事故車(修復歴有)” という点に過敏に反応され、もしくは利用され、必要以上に低い価格で査定されてしまう現象? という事。 例えば、通常であれば100万円前後である査定額を、極端に言えば50万円とかで査定されてしまうとか。

@ 「このクルマは事故車だから、またあまり好きなクルマでないので、なかなか売れなかったら面倒だし、、、 まあ通常よりもぐっと多目にマージンを取って 基準よりも安めに査定しておこう」
A 「このクルマは事故車か、、、 まあお客様も事故車だから査定にはあまり期待していないだろうから、まあ手始めに、試しでかなり安めの査定価格から言っておこうかな? もし買取り出来ればラッキーだなゲヘヘ」

 え? 例え事故車であっても、きちんと一定の相場なるものはあるんでしょ? と、そう思われる方も多いかもしれませんが、確かに! 業界には色々な採点方法や相場基準はあれど(査定方式)、ある程度の一定の相場地帯は存在します。 但し、それはあくまで建前であって本音ではありません。 また査定の最終結論は、どんな査定方式を採っていたとしてもー 最終的にはお店自身の意向だという事は忘れてはいけません。

 つまり最終的には 言い値 = 査定結果。 これがそもそもの基本原則ですから、全てが全て〜 卓上で計算された数値や、何かしらのフォームから導き出された数値そのままが結果となって出てくるわけではありません。 どんな査定基準があっても どんな組合に加盟していても(お店の加盟店) どんなに資格を持つ査定士でも、最終的には算出される数値はお店自身の意志・方針によって濃くも薄くも味付けされます。

 十分ご注意下さい。

 ちなみに、オーバー査定の後者例に関しましては(試しでかなりの安めから、、、 という例)、これはユーザーの誰しもが持つ ”事故車だから査定も安いだろう という先入観” を上手く利用した、コッテコテのユーザーの足元を見た作戦営業です。 またこのパターンはけっこう多く見られ、やはりそもそも事故車はあまり欲しくないと思っているお店も多いゆえ、かなり大胆な ”掛け” に出やすいのでしょうか。。。

 いずれにしても十分ご注意下さい。

A してやったり査定

 これは、明らかに事故車と判っているパターンではそれほど気にする必要はないですが、自身にて事故され、修理工場などで板金修理されている場合だと、ユーザーにとっては それが査定の定義上で言う ”事故車” になるのかならないのか分からない場合がほとんどですから(事故車(修復歴のあるクルマ)とは?事故車の定義)、その盲点を突かれて 上手くはぐらかされて超低額査定されてしまう可能性もあるでしょう。 という感じかな。

スタッフ心の声: ”このクルマ、フロント回りを大きく事故しているが、査定上ではギリギリ事故歴にはならないな”

スタッフ: 「お客様、このクルマ、フロント回りを事故されていますね、、、 なのでこんな価格(事故車なみの激安査定)にはなってしまうのですが、申し訳ないですがいかがでしょうか?」 ←事故という言葉を強調させ、お客様にあえて ”事故車” という意識や誤解を持たす。 ちなみに、お客様は事故と言われれば全て査定が下がる ”修復歴” と混同してしまいがちですので、激安査定をされてもつい納得してしまうでしょう。 でも実は事故歴無しのクルマ〜 みたいな。 お店はしめしめウハウハ〜 みたいな。 なおこの時、査定スタッフは事故には触れておりますが、事故歴(修復歴)とは一切言っておりませんので、ウソでもなく、、、 まあものすごく単純ながらも実に巧妙な作戦営業術かと。

 つまり、査定上では事故車にはならないクルマだが、上手くごく自然に言いくるめられ勘違いさせられ 査定価格は実質 ”事故車なみ” な超激安査定でも全く気付かない納得させられてしまう。 みたいな。

 十分ご注意ください。

B 査定ミスから来るもの

 これはそれほど多くはないものの〜 やはり絶対ないとは言えず、この辺りにも十分ご注意下さい。

@ 「このクルマ、事故車っぽいんだが(修復歴の有無) ギリギリ事故車にもならなそう。 じゃあもし買い取った後で事故車扱いになっちゃうと面倒なんで、一応事故車なみの評価で査定しておこう。 但しお客様へは、事故歴なしという事で内密に。。。」
A ただ単純に、事故車にならないクルマを 事故車として査定されてしまう。

 Aのパターンはもろ査定ミスですが、@のパターンは、事故車の判別が非常に難しいがため 苦し紛れに選択を迫られた結果そうした、、、 というモノ。 一応査定ミストラブルにならないように ”事故無し” とだけ建前を立てておき(事故無しを事故有で査定してしまった場合にはトラブルになりやすいが、逆に 事故歴有を事故無しで査定していたとなるとトラブルにはなり難いですので)、本音では事故車なみの低額査定でマージンを取っておく〜 みたいな(もちろん査定価格の設定はお店の自由ですから、故意な低額査定だからと言っても何の違反などもありません)。

 十分ご注意ください。

 ちなみに〜 いくら資格を持つ査定士だとしても、業界ウン十年の熟練スタッフだとしても、査定ミスする時はしますし、また事故車かそうでないかの判断で悩む事もけっこう多いです。 実際、業界で最も厳しい目と腕を持つと言われているオートオークション検査員でも、査定ミスする時はちゃっかりしておりますし。。。

事故車査定で損をしないための心得

 と、言うわけで、これまでその事故車の売却査定においての注意点などについて触れて来ましたが、
ところで! じゃあ注意点は十分理解できた。 でも肝心な具体的な対策(誤査定や低額査定などの防止策・回避策)は? というわけで〜 ココからもう少し踏み込んで、これら注意点を踏まえての

 事故車の査定で損をしないための心得 についても少々。

 それはズバリ!

 とにかく査定は一・二社だけで完結させずに、出来るだけ複数社にて査定してもらう事!

 とにかくこれに尽きるかな。

 一応他にも内部事情から切り崩していく方法なんてのも御座いますが、ただそれには査定技術の高いノウハウが必要だったり プロの営業マンを翻弄出来るほどの高い営業トーク技術が必要だったりするので、またそもそも査定価格はほぼお店の任意(言い値)という現実もあり、、、 まあ基本的にはあまり現実的ではないかな。 一般ユーザーの方にはかなり敷居が高過ぎるかな。

 なので車屋さんの私的には〜 これを一押しも二押しもさせていただいておきますね ^^

 但し! その時、、、
一応他でも査定してもらっている(査定してもらう予定)旨をアピールしておく事と、もし他社で事故車と言われていても、その辺りまでは決して他言しないように。 「他社に査定結果は言わないで欲しいと言われているので言えません」とでも言っておきましょう。 それと下手に、こちらから事故について率先して触れても行かないように。 査定すれば事故の有無なんて直ぐに分かりますし、こちらから率先して申告してしまうと、それこそ営業トークの切り口に利用されかねませんから。

 それと事故が怪しい時には、ほぼ間違いなくスタッフに 「事故した経緯はありますか?」と、聞かれるはずですので、その時は 「事故した事はあるが、事故歴付くほどの修復なんですか?」と、こちらに知識のある風な回答で軽く切り返しておきましょう(自分に身に覚えがなければ よく分かりませんでも問題ないでしょう)。 少なくとも、こちらに知識があると見られれば ”A してやったり査定” の対策にもなりますし、また虚偽申告にもなりませんし。

 事故車の扱いは、ちょっと違えば直ぐに数十万円単位で相場も動きます。 出来るだけ数多く査定となるとちょっと面倒かもしれませんが、しかしその僅かな期間の複数の査定だけで数十万円もの額を損しなくて済めば、その手間も逆にお釣りが来るほどかとも。

 というわけで是非。 また以上各ご参考までに。

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 自動車業界20年!な、車屋さんの私が運営管理する 車買取に関するニュースとか情報、時には裏話とかの・・・ ニュース&ブログ (← そのまんまやないかいっ!)。

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業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。

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当ページ注意点
当ページにおきましては、一般ユーザーの方にでも比較的分かりやすいように、大小分けず修復歴の有無に関わらず事故経歴のあるクルマは全て ”事故車” などと一区切りで表記している部分も御座いますが、しかし本来、査定上において事故車と扱われるのは ”修復歴有り” に区分けされるクルマのみであり、また当ページ上でも、基本的には(出来るだけ)修復歴の有るクルマの事を ”事故車” とそう表記するようにしておりますので、それら辺り予めご了承等のほど願います。

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