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車屋さんが、クルマを買取りするメリット

 その昔は、クルマを買い取るメリットは無いとして 買取り自体からして忌み嫌われていた時代も御座いましたが、しかし時代は変わり、昨今ではどのお店も好んで率先して買取り姿勢に有効的です。 ちなみに、この好まれる傾向と化した背景には、ちょっとした買い取るメリットがあったりもしており、なおそのメリットについて今回少々触れておくと、、、

ページINDEX (2015年1月最終更新)
  1. 先ずは利益が出やすいから!
  2. 外れクジを引かない仕入れにもなりやすい。
  3. 現車を見てチェックできるメリット。
  4. 意外な上玉に出会える可能性が。。。

儲かりやすい

 これまでの車屋さんの中古車の仕入れ経路は、主に ”オークション仕入れ” が一般的でした。 必要な時に必要なクルマをほぼ確実に買える唯一の手段として、もちろん今も主流な仕入れ経路ですが、、、 しかしこの仕入れ経路はとにかく高いんです。 取引き相手は同業者ですから、消費税の負担はもちろんのこと〜 仲介するオークション会場に対してもマージンが発生しますし、まあとにかく、車屋さんの仕入れとしては一番高額な仕入れ経路である事はほぼ間違いないでしょう。

 しかし一方買取りを仕入れと考えた場合、オークション会場への仲介マージンが発生しないのはもちろんのこと、何より ”消費税の負担が無い” という点はかなり大きなメリットと言えるでしょう。

 消費税は、個人から購入する場合には一切かかりません。 つまり、買取りは個人からの購入仕入れとなりますので、もちろん買取り店は消費税を一切支払わなくてもいいんです。

 これまでオークション仕入れなら、100万円の購入額だと 必然的に消費税がかかり108万円の仕入れ額になっていましたが(2015年1月現在。税率8%)、もしそれが個人からの買取りだと100万円ジャストの仕入れ額で済むことになります。 しかも! 税務上では、個人仕入れに対しても消費税を含むものとしての経理が認められておりますので、経理上では消費税込みでの仕入れ額になり、つまり実質の購入額は925,926円で かつ消費税相当分の約75,000円は実際には支払っていないのにも関わらず払ったものとして経理処理する事が出来ますので、ちょっとした節税対策にもなり

 一粒で二度おいしい みたいな。

 節税うんぬんの部分につきましては、ここでその理屈を説明するとめちゃめちゃややこしい話になってしまいますので、今回ここでは割愛させて頂きますが、もし事業者の方(自営業されている方等)がこの記事を読まれているとしたならば、きっとかなりご納得して頂けるのではないでしょうか。

 これは儲かりますね ^^

外れクジを引き難い

 外れクジ? 何だそれ? と、そう思われる方も多いかもしれませんが、まあそう多くはなくかなり稀なケースでは御座いますが、業界でのオークション取引きでは、稀に業者同士の騙し合い的なステージとなってしまう事も多いんです。

 車屋さんがオークションへ出品する背景は色々です。
自社にて売れ残った在庫車の処分。 下取りしたが、自社では売る自信がないから。 買取り車を、相場が下がってしまう前にさばいておきたい。 ・・・等々、この辺りまでは何ら問題ない背景ですが、

 これまで原因不明の故障でトラブル続きの車を下取りしたが、うちでは売りたくないのでオークションへ。 この下取り車はボロい、しかしボロ隠しをしてオークションへ出せば売れるかも。 【→ 類似例】 とにかく数年越し長期在庫での売れ残り、放置気味でトラブルが怖いのでオークションへ。。。 等々、こんなクルマも出回っているのが業界オークション。 もし後者のような中古車を掴んでしまったなら、、、

 ちなみにオークション仕入れでは、事故車とか走行距離誤認などといった大きな要素でない限り、長くても1週間程度のクレーム保証期間しかありませんので、また保証もあってないような微々たる程度のもの。 なので実際程度の悪い中古車を掴んでしまっても、そのほとんどが泣き寝入りせざるをえない状況とも。 これはオークション仕入れならではの脅威とも。

 なお一方では、こういった悪意のある買取りに当たる可能性は限りなくゼロ。

 これは買取り万歳ですね ^^

現車を見て判断できる

 オークション仕入れって、まあ実際にはほぼ全て ”現車をチェック” しての入札や応札が原則なんですが、しかし実務的にはこの現車をチェックできる範囲はかなり限られておりますし、何より欲しい出品車両が必ずチェックできるとも限りません。

 昨今のオークション事情は、事務所に居ながらネット経由とパソコンで出品車両をチェックし、入札・応札まで全て事務所で完結するスタイルが主流と言えるでしょう。 但し、パソコン経由で出品車両をチェックするからには、僅か2枚ほどの しかも極端に画像の悪いピンボケ画像と、会場検査員がかなりアバウトにチェックした出品票から車両状態をチェックしなければならず(主要なキズや凹みが書かれている程度。装備品については、有無などの必要最小限程度の情報しかありません)、ゆえ実際落札してみると、イメージと大きく異なったクルマだって困った、、、 なんて事もけっこう多々と。

 しかし買取りのほとんどでは基本 ”現車をチェック” しての取引きが可能です。

 これも買取り万歳ですね ^^

意外な上玉に出会える可能性が

 先ほど ”外れクジうんぬん” の記事にて、車屋さんがオークションへ出品する背景について触れましたが、しかしオークションへの出品は各お店の任意によるものという事は忘れてはいけません。 つまり、、、 オークションへの出品車両は どちらかと言えば大半が不要だから出品されているのが現実であって、逆に、そのお店が絶対に出品したくないほどの上玉だと判断する車両や、絶対に売れそうと確信できる車両、その他持っていれば必ず儲かりそうな玉はなかなか出品しないのがウラの現実とも言えるでしょう。

 しかし買取りならば、そういったお店の手に渡る前に 自社にて買取れる可能性も十分にあるため、
場合によっては、オークションをいくら探してもそうそう出会える事のないような上玉を買取り出来たり、希少価値の高い車両、その他思い通りの玉を買い取れたりと、、、 またまたこれも買取り万々歳ですね ^^

 以上各ご参考までに。

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当ブログは私が執筆しております

業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。

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