私がこの業界に入った当時は、軽自動車の一部ではまだまだ走行距離メーターは99,999kmまでしか表示がありませんでした ^^; (スズキジムニーとか10万以上の桁が無かった)
しかし今では自動車技術は飛躍的に上がり、その耐久性はまず10万km(大台)で終わる事はないと そう言われているほどまでになって来ました。(10万以上の走行を前提にしたタイミングチェーン・エンジンの普及も、それを物語っている一つとも)
実際に現市場では大台を超えた軽自動車もごく普通に多く見られるようになっており、、、
ところでこの ”10万km” にちなんで、こう時代が変わりつつあるのに唯一今も昔も変わらないことがあります。
それは ”走行が10万を超えると価値が大きく落ちる” というウワサ。
実際、クルマ屋さんも格言の如く未だこう連呼するようですし、世間では伝説のように浸透しきっており、ほぼ不変的に 語り草 化しているとも言え。。
ちなみにこのウワサ、改めて査定士の私に問います。 それって実際本当なの? 今も有効なの? 昔の名残で今現実ではそんなことはない?? そもそも営業マンのハッタリ??? (営業マンなんて販売時では10万なんてまだまだ〜 とか言いつつ、下取りの時にはさすがにもう10万なんで、、 と渋ったり七変化しますもんね ^^;)
このウワサ。 実はあながちウソではなかったりも。
実際、日本自動車査定協会監修の中古自動車査定基準では、おおむね10万kmの大台を超える境で大きな減額差が出るような設定になっておりますし、(細かく言えば車種などにもよるんですが)
またそういった査定基準を持たない他の車屋さんや買取り屋さんの大半でも 大台はひとつの在庫リスクととらえておりますので、(実際、10万を超えたからと言って何処かしらが一気に悪くなるというわけではなく、実情は見た目の問題でしかないんですが、しかし小売では大台を超えるとやはり売れ難くなりますので。。)
おおむねそこそこの差を出すような方針を採っているのが大半の現実と言えるでしょう。
但し!
その相場の落ち方(超えることによって査定がどのくらい下がるのか)までは 「お店によりけり」 ということは一応予め。。
なお、ここで触れます全ての情報はあくまで一例であり、また全てにおいて必ずしもではない事にも予めご留意ください。
業界20年超の自動車販売店経営者。 もちろんお店は日本自動車査定協会認定の査定業務実施店、かつ私個人も中古自動車査定士資格保有者。 本業人ならではの視点と知識をぎっしり詰め込み執筆しております。